No.0344>四畳半王国見聞録

四畳半という言葉を聞くと、昔々の苦学生。日の当たらない北向きの部屋に鬱蒼と生活をするようなイメージが沸き起こる。

本作はすごく大仰に世界に向かってわめき散らすが、基本的には矮小な自分と向きあうような本当は結構小さい中での物語が展開されるので、四畳半っていうことばのイメージがピッタリとくる。

本当にどうでもいいことを力強く、うだうだと書き綴る森見登美彦先生が好き。こういう本を書けるのはなんだかんだ言ってもやはりすごいのだ。

四畳半王国見聞録

四畳半王国見聞録