No.0353>いのちのパレード

解説の杉江松恋さんも書かれているように恩田陸は長編作家のイメージであまり短編を読んだ記憶がない。そんな恩田陸があこがれの短編集を念頭に書き綴ったモノをまとめたのが本書である。

そのどれもが現実とはちょっと違う世界の中で生きている。その人々の刹那を上手に切り取ってまとめられた作品ばかりがそろっている。

個人的には「隙間」「エンドロールまでご一緒に」がとてつもなく好き。

いのちのパレード (実業之日本社文庫)

いのちのパレード (実業之日本社文庫)