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人間としてダメなオヤジでも、息子はいいところをきっとみるけるのかも:リアル・スティール>No.0823

父と子の絆を深めるという物語から在り来りなファミリー映画を想像していたのですが、見てびっくり。予想以上に感情移入してクライマックスには感涙。

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冒頭は場末の闘技場でスクラップ同然のロボットで勝負を挑む主人公。一攫千金を夢見て大口を叩くがあえなくボコボコに。挙句には金を踏み倒して逃走するという、ダメ人間ぶりをもうアピールする。

そんな所に10年以上前にわかれた妻と息子の詳細が。元妻がなくなり、子供の親権問題が。そこで父親としての責任を果たすかとおもいきや、あっさりと叔父夫妻に真剣を渡そうとする主人公。しかも金をたかるというここでもダメ人間ぶりをアピール。

もうこんなんじゃ絶対にこの父親に息子を育てるのはだめじゃんという気持ちに。それで終りじゃんと。

しかし、物語はここからが始まり。叔父夫妻はどうしても水入らずの旅行をしたいからという理由で期間限定で子供を主人公のもとに預けることに。このあたりは本当に子供を欲しがっているのかどうかという疑問のわく理由ですが、まぁ展開の行きがかり上良いとしましょう。

ここから本当の父親と息子の生活が始まるのです。

父親は冒頭の通り、一攫千金を夢見て各地のボクシング大会に出場する生活。金がないのでボロボロのロボットをどうにか口八丁で試合に出しては負ける生活は相変わらず。そのダメダメっぷりに子供にも叱られる体たらく。もう可哀想だよ、ダメ人間のアピールはいいんじゃないと思いつつも、まぁここもよしとしましょう。

そしてロボットの部品を盗むため(もうダメ人間ぶりは無視)に忍び込んだ工場で出会うのがシャドー用ボクシングロボットのATOM。子供がこのロボットに何か惹かれるものがあったのか、夢中で修繕し、試合に出ることを強く臨むのです。

このATOMもオンボロなのですが、シャドー用ボクシングロボットということで相手の動きに真似をするような仕組みがキーポイント。

息子は何故かダンスが得意なようで、リングに登場する際に見せるロボットとのシンクロダンスがまた愛くるしく、これはナイス演出です。

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そしてATOMの快進撃が始まるのと同時に父親としての本来持っている強みをここから発揮していくオヤジ。

ボクシングロボット界最強のチャンピオンとのクライマックスは、もう最高でした。這い上がり者を応援したくなる気持ちは全世界共通でしょう。ゼウスも存在的には格好いいヒーローなのでしょうけれど。