実は電子書籍生活突入して1ヶ月
個人的に電子書籍のみで読書生活を送ってみようという、本当にに個人的取り組みをこの秋から行なっていたのですが、ここに来て一気にその生活も安定期にはいるかも!?
§
去年から紀伊國屋書店のkinoppyをメインに電子書籍を読むようにしていたのですが、この春から夏ごろにかけて大手出版社の本格的な電子書籍の取り組みにより、メインどころの書籍はかなりでん書籍版で手に入る、もしくは電子書籍化が進んでいる状況だと感じています。
※このへん個人の読書傾向によるのかもしれませんが。
で、ここに来てご存知Amazonがついに日本上陸!
かつ、個人的に楽天のkobo端末がいきなり送られて来た! という事情から、現時点での電子書籍サービスの比較感想を書いてみようかと思ったりした次第。
[注意]
あくまで自分が使っている範囲でのサービスのみを主観で書いています。
§
今までメインどころで利用していた紀伊国屋のkinoppyから。
[良い点]
自分はAndroid(スマフォ)とiOS端末(iPad)をメインで利用。
- 読み終わったところまでを複数端末で同期取れるところ(でもちょっとうまくいかないこともある)
- フォントが綺麗
- 本棚が使いやすい。
個人差あるかも。自分で並び替えをするだけで、ソートなどはできない。
- ポイント
[悪い点]
(他のプラットフォームから購入して、iOS上の端末で同期を取れば読めるのに、なんでそのまま購入できないの〜)
- 雑誌類の展開がない。
あればいいのにと思わずにはいられない、良いサービスだけにちょっと残念なんです。
- 書籍化のスケジュールが不明なので、今後の展開が読めない。
とあるブログを読んでいたら、kinoppyでは書籍化の作業をおこなっていないらしい、この点の改善は望めないかも。コミックについて電子書籍で読むことを期待しているのですが、今だに最新刊の手前で終わっているシリーズや最終巻が出ないシリーズを読んでいたりします。
§
続いてAmazonのKindle。これはあくまで使って数日で気づいたレベルなので、すぐに改善されていく可能性があると信じています。
[良い点]
- マルチプラットフォーム。
- 専用端末も用意される。まだ実機とか触った事無いですが。
- 書籍の購入が比較的楽。ワンクリックで購入もそうですし、PCサイトでの書籍の取り扱いが充実しているので、そこからの購入が行える人であれば、購入の道筋は比較的ラクなように感じます。
- 値付けが柔軟。安けれればいいという考えはしたくはないのですが、こういう手段もあるというのはいいと思っています。横並びだけじゃだめだよ、競争はしないとねという立場で。
[悪い点]
但し、ブラウザからAmazonのサイト経由で書籍を購入し、KindleにPUSHすることで回避は可能ですが、このひと手間が面倒です。この面倒が致命的な要素になりかねないと個人的な印象ですがあります。
- お気に入りのようにしてストックすることができない。致命的です。気になる本を貯めておくことができません。
- フォントがイマイチ。kinoppyのフォントが非常に綺麗なものを使っているので、その相対的な印象です。
- Android端末(スマフォ)でコミックを読もうとすると異常に動作が重い。これは個人的な環境のせいかもしれませんが、kinoppyでは意外と読めます。
- 本棚が使いづらい。ソートしかできない。ソート順が新しい商品、タイトル、著書順ってどういう意図で並び替えるのよという感じ。本格的に使い出して数百冊レベルになった時のことを考えると致命的。
§
[kobo]
端末送られてきたので使ってみようと思ったのですが、ちょっと個人的には問題外なので比較対象外。
一応理由を書いておくと、端末の出来がイマイチ。描画速度の遅さはいいのですが、Touch時の動作が不安定かつもたつき感がダメダメ。読もうという気になりません。青空文庫から一冊おとして読み終わったところですが、次も読もうという気になりませんでした。
またサービス開始時から話題騒然である書籍点数について。公約を守ろうという努力が間違った方向に進んでいる感じ。明らかな水増しはユーザーをバカにしているのっていう印象しかありません。読みたい本が本当ににあるの?っていう印象です。探す気になりません。
日本企業として楽天の努力を応援したくて楽天BOOKから本を購入していたのですが、電子書籍ライフ移行で、しばらくは疎遠になります。
端末贈ってくれてありがとう。でも、しばらくは使わないと思う。
§
あとは雑感です。
kinoppyは電子書籍として紙の書籍を再現しようとしているように感じられます。本棚も好きなように棚に並べるという発想でしょうし、実際の本を表示するときにiOS上では見開きページのように本を表示します。
逆にKindleは本を再現しようというよりかは、デジタル機器に合わせて本を適切に表示しようとしているように感じられます。本棚は自分で並べると言うよりもパソコンのファイルなどと同じように扱っているようですし、本を表示するときにもコミックは別として小説などは見開きページではなく、画面上に表示できる分が1ページという考えを持っているようです。
このあたりの作り方の違いは、細かいけれども今後の使い勝手の差異として注目しても良いかもしれません。
またKindleはPC上のサイトを中心に購入商品を探して、各端末で読むというスタイルが今の時点では適切なように感じられます。一応kinoppyは各端末で全てが完結するように作られていると感じられます。
§
しばらくはAmazonのKindle中心に電子書籍ライフを送りながら、どのサービスをメインに利用するか計りたいと。
kinoppyは品ぞろえに若干の不安が残る以外は今のところ満足の行くサービスが提供されている印象ですが、Amazonの強大(時に強引)なサービス力はやはり魅力的です。
まだKindle専用端末は発売されていませんが、サービスの展開次第では専用端末を購入しても良いかと思っています。
個人的には複数デバイスを持ち歩いたりするのは嫌なので、今使っている外ではスマフォで家ではiPadのスタイルが良いのですが。