普通の会社員でもできる 日本版FIRE超入門

FIRE本と銘打ってありますが、どうみてもFIRE本ではないです。

FIREの前提として、不労所得>年間支出の状態となっていることになります。 これをトリニティスタディの考え方で4%ルールで取崩した場合、資産が目減りしない可能性が高い。この4%ルールを前提に考えると年間支出の25倍の資産を形成すれば、経済的自由を得たことになる。これがFIREの基本コンセプトになります。

この資産形成プロセスと、FIRE達成後の取崩しプロセスの前提が株式投資(米国株がFIRE本では前提となっているのかな)での資産形成となります。

本書ではそのプロセスと、取崩しプロセスに株式投資が組み込まれていません。

株式投資に触れられているのはパランスファンドとなりますし。FIRE達成後の取崩しも資産運用をやめるような記載になっています。

バランスファンドが悪いというわけではありませんが、FIREの前提が成り立っていません。

日本版と銘打ってあるので、どういう違いがあるのかと興味をもち手に取りましたが、普通にNISA制度の紹介やiDeCo年金問題を取り上げているだけでさほどの目当たりさはありません。

FIRE達成後のメンテナンス術に記載のある払わなくていい税金、払わなければ行けない税金の紹介がありましたが、これFIREしなくても普通のことなのでは・・・。