お金か人生か 給料がなくても豊かになれる9ステップ

FIREのムーブメントの一端となったという一冊でしたので、手にとって読んでみました。

アメリカのライフスタイルをベースにしているので、デフレ時代が長らく続いている日本と比べて読むと違和感があります。FIREまでのロジカルな部分は非常に理にかなった内容で、非常に参考になります。おすすめの一冊です。

本書では9つのステップを踏ふむことで、FIREを達成することを目的としています。 大きくまとめると、 ・お金の概念をしっかりと持つ ・支出を明確に把握する ・支出を抑えて、資産からの所得を増やし、不労所得>支出を達成することで経済的自由を獲得する。

という流れになります。

本書の特徴は支出に関わる部分でしょうか。収入は自分の時間をお金に変えている、つまり収入は生命エネルギーと定義しています。この生命エネルギーをどういうものに使っているかを明確にすることを支出の明確化としています。

またベースとなっているのがアメリカのライフスタイルからでしょうか、かなり激しい出費を伴うものをベースとしている形になります。収入以上の出費(=借金)を行いながら、よりよい生活を追い求めるスタイルに警笛を鳴らしている形になります。

日本の場合、こういうライフスタイルが問題というよりも、とにかく長年続くデフレ経済、少子高齢化の問題からこのままだと生活が苦しくなる一方ということからFIREもしくはサイドFIREがブームになっているかと思います。このへんの違いこそあれど,上記のステップは間違いなく、日本でも使えるステップだと思います。

各項目ごとに様々例示が挙げられていますが、アメリカのライフスタイルをベースとした紹介内容になっているので、正直この辺は読み飛ばしても良いと思います。